シェアハウスの世帯主は誰になる?答えは「全員」となる理由

いざシェアハウスに住もうと考えたとき、「世帯主は自分でいいの?」「住所は部屋番号を割り振る必要があるの?」など、手続きをするうえでわからないことが出てくると思います。
シェアハウスの利用の際に生じる疑問を取り上げて解説していきます。

「世帯主」の定義

そもそも「世帯主」というのはどんな人のことを指すのでしょうか?
世帯主は「生活や家系などを共有する人たちの代表者」と考えられます。
一般的な家庭だと、家族の中でもっとも収入が高い人、大黒柱的な存在の人が世帯主となっていることが多いですが、必ずしも「もっとも収入が高い人が世帯主にならなければいけない」という決まりはありません。

では世帯主はどのように決めるべきかというと、15歳以上であれば誰が世帯主であっても構わないのです。
逆に1人暮らしの場合は、本人の意志とは関係なくその人自身が世帯主になります。

【結論】シェアハウスの世帯主は居住者一人ひとり

では、シェハウスの場合は誰が世帯主になるのでしょうか?
結論からいうと、シェハウスではそれぞれが家系を別にしていますので、世帯主は居住しているそれぞれの個人となります。

もし、シェアハウスの1室もしくは2室に親子が居住していた場合は、どちらかが世帯主になる可能性があります。
しかし、まったくの他人が1人ずつシェアハウスに居住している場合、例えばそれが3人であれば3人とも世帯主になるというわけです。
よって、ひとつの住宅に複数人の世帯主が存在することになります。

シェアハウスに引っ越し!住民票はどうする?

シェアハウスに引っ越す際の手続き関連について、以下に解説します。

住民票の移動に合わせて世帯主の登録をする

シェアハウスで自分を世帯主として登録する方法は簡単です。
住民票の移動に合わせて世帯主登録ができます。

引っ越しが決まったら、引っ越しの2週間前から当日までにそれまで住んでいた住所の転出届けを行います。
その後引っ越しをしたら、引越し当日から2週間後までに新しい住所に住民票を移動する手続きを行います。
このとき、世帯主のところに自分の名前を記載すればOKです。

用意するものは、運転免許証やパスポートなどの身分証明書と印鑑。
忘れてしまうと手続きができないので、必ず持参しましょう。

学生以外は世帯主登録をするのがマスト

学生がシェアハウスに住む場合も、住民票は必ず移動します。
ただし、親の扶養家族のままシェアハウスに住むという際は、世帯主登録を行う必要はありません。
このとき、転入届に合わせて「遠隔地被扶養者証」を受け取ることで、転居先でも親が加入している保険証を使用できます。

しかし、社会人は親の扶養から外れるケースが多いと思いますので、この場合は必ず世帯主登録を行ってください。
住民票の移動や世帯主登録を行わないと、さまざまなデメリットを負うこともあります。

住民票を移動しないとどうなる?

住民票を移動しないと、さまざまなデメリットを負わなければならないことがあるので注意しましょう。
住民票を移動しないと、最大5万円の罰金を支払わなければならない可能性があります。

まず、通勤手当や住宅手当といった手当が受けられないこともあるようです。
社会人になって1人暮らしをしたら、会社から居住している自宅からの通勤手当を受けられますが、住民票を移動していないと支給できないといわれてしまいます。
ほかにも、印鑑登録ができない、選挙権が得られないといったデメリットが発生することも。

気をつけたいのが、住民票を移動していないと免許証更新のお知らせが届かないという点です。
住民票を移動していなくても、一般の郵便は日本郵便に転送届を行うことで1年間は指定した住所に転送されます。
しかし免許証は転送不可の郵便なので、転送設定をしていても転送されないのです。
そのため、放っておくと免許証更新の期間が過ぎてしまい、最悪の場合免許証が失効されえてしまうこともあるのです。

そのほか、納税がややこしくなってしまったり、住民票が必要なときに居住している地域での住民票が取得できないといったリスクも発生します。
住民票を移動しないとさまざまなデメリットがありますので、必ず指定された期間に移動するようにしてください。

住所にはベッド番号を記載してもいい

シェアハウスでの住所は、状況によって表記に悩んでしまう人もいると思います。
シェアハウスではひとつの住宅に複数の世帯があるという状態なので、住民票の住所も住んでいる人全員が同じ住所を記載できます。
5人でシェアハウスに住んでいたとしたら、5人ともが同じ住所でもかまわないのです。

ドミトリータイプの場合は?

寝室に複数のベッドが用意されているタイプのシェアハウスを、ドミトリーと呼びます。
ドミトリータイプのシェアハウスであっても、住民票は同じ住所で記載してかまいません。
このとき、部屋番号やベッド番号の記載がある場合は、それらの番号も住所として記載しておくと便利です。

ドミトリータイプのシェアハウスでは、郵便ポストが部屋番号やベッド番号で分けられている場合があり、それに合わせて郵便局がポストに投函してくれます。
また、ポストが分かれていない場合でも、ベッド番号を記載しておくことでポストをチェックした人が手渡してくれることがあるので、部屋番号やベッド番号は必ず記載しておきましょう。

シェアハウスでも住民票の移動はしっかりと

シェアハウスであっても、住民票はきちんと移動しておく必要があることをおわかりいただけたのではないかと思います。

住民票の移動は大きな手間がかかるものではありませんが、期間が決まっているのでその点だけしっかり注意してくださいね。
社会人になったら親の扶養から外れますので、住民票の移動はもちろん世帯主登録もしっかり行いましょう。

シェアハウスってイイね!thumb_up

そう思っていただける場所がここにあります